隣から、上階から!水漏れや匂いトラブル

鼻をつまんでいる女性

賃貸住宅にお住まいの方は、一戸建て住宅にお住まいの方とは違って建物自体のメンテナンスは一切必要ありません。その代わりトイレや台所で水漏れ事故を発生させた場合には、たちまち階下の住民に迷惑がかかってしまいます。おまけに迷惑どころか、水漏れ事故で壊れた家財や家電の補償をしないといけなくなります。ここではそんな賃貸住宅で起こりやすい水漏れ事故や臭いトラブルについてご紹介いたします。

賃貸住宅の水漏れ、臭いトラブルが起こる原因

水漏れトラブルの原因

賃貸住宅の場合、水漏れ事故は最も発生しやすいといえるでしょうね。例えばよくあるのが、トイレや台所での水漏れ事故です。こうした水漏れ事故は、一戸建て住宅にお住まいの方であれば漏水が全部地下に流れてしまいます。ところが賃貸住宅の場合には、階下の住民に大きな被害をもたらしてしまうのです。

もちろん、トイレや台所の水漏れ事故だけでなありません。屋上の防水設備が老朽化したりメンテナンスが行き届いていないと、たちまちすぐ下の階の部屋に被害が及びます。さらには、上水道管や下水道管の老朽化が原因となって、各部屋の方に被害が及ぶ可能性もあります。とりわけ賃貸住宅の場合、こうした上下水道管は全部壁の中に埋め込まれているので劣化状況が分かりにくいのです。

臭いトラブルの原因

賃貸住宅では、水漏れトラブルや騒音トラブルの次に挙げられるのが臭いトラブルです。例えばペットを飼っている方が、エレベーター内や廊下にペットが落とした糞を処理せずにそのまま放置してしまうというケースです。あるいはゴミ集積所の悪臭などもよくある臭いトラブルです。とりわけ賃貸住宅にお住まいの方の中でも、比較的若い独身者はゴミ出し日を十分に把握していないことがよくあります。

確かに指定されたゴミ出し日にゴミを出さずに、指定日以外にゴミを出してもゴミ集積車は引き取ってはくれません。おまけに夏の暑い時期になると、生ゴミは腐りやすいので悪臭も酷くなります。こうした臭いトラブルは、そのほとんどがマナーの悪い住民によるものです。従って賃貸住宅を管理している管理組合や管理会社のほうでも、ゴミ出し日やゴミ出しのルールをキチンと住民に教育する必要があります。

有効な対処法

個人賠償責任保険を利用する

不動産会社で賃貸物件を契約する際には、個人賠償責任保険に加入するよう勧められます。この個人賠償責任保険とは賃貸物件を契約しているご本人やそのご家族が、誤って水漏れ事故を起こして階下の人の家具や家電をダメにしてしまった際に補償してくれる保険です。

こうした水漏れ以外の場合でも、誤ってケガをさせてしまったり所有物を壊してしまった場合にも適用されます。その代わり、購入時の家具や家電の価格と同等の金額が支払われるというワケではありません。やはりどんな物でも、使い続けているとその価値は徐々に下がってしまいます。従って、その劣化した時点での価格帯でしか支払われないことが往々にしてあります。

賃貸物件の老朽化による水漏れの場合には?

上述したような水漏れ事故の場合、賃貸物件を契約しているご本人やご家族の不注意によるものばかりではありません。とりわけ水漏れ事故ともなると、建物が老朽化しているとどうしても起こりやすくなります。もちろんそんな場合には、個人賠償責任保険で水漏れ事故の補償をする必要はありません。

やはりそんな場合には、賃貸物件の所有者でもあるオーナーの責任ということになります。そのため契約時の不動産会社に出向いて、水漏れ事故の修理や補償をしてもらう旨を相談交渉する必要があります。間違っても自分で勝手に修理業者に連絡をして、修理してもらうといったことはしないようにすべきです。

まとめ

賃貸住宅の場合、一戸建て住宅とは違って水漏れ事故が発生しやすい環境下にあります。とりわけお風呂以外のトイレや台所の水漏れ事故には、十分注意する必要があります。また万が一の時のために、個人賠償責任保険にも必ず加入しておくことをお勧めします。

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